存在しない敵

人は常に何かの対象を探してしまう。

それは自分との比較対象だったり、心を落ち着かせるための相手だったり。

今の世の中はどうにもネガティブだ。

比較対象であれば、相手がどう自分より「下」かを見てしまうし、心を落ち着かせるにも相手を攻撃してコテンパンにすることで安心を得たりする。

自分が今働いているような狭い職場ではなおさらだ。

全員味方、という理想的な状態はまず期待できない。

なにかしら目に付くところがあれば、それが100倍くらいに見えて1万倍くらいの攻撃をしなければ気がすまない。

初期不良せんぱい、お元気ですか。

あなたは外の電球を交換するのに30分以上かけてました。

戻ってきた第一声が「初期不良でつかねえわw」は正直、

クッソおもしろかったです

納品された時にはキレイな状態だったのに、せんぱいが戻ってきたときにはそれは見事なヒビが入っていました。どんな角度から見てもすぐにヒビに気づくほど大きなものでした。

「最初は気づかなかったなぁw」

そのセリフを聞いたときの僕の心境は、恐らく固有結界を生み出すほどに動揺していたでしょう。

あからさまに後から入ったヒビの状況、これに気づくまでに30分以上かかったという現実。

その全てが「自分が割りました」という自白に等しいのに、あなたは初期不良で済ませましたね。その精神性だけは褒め称えるべきでしょう。

図太すぎる点は見習いたいものです。

でもきっとこれは真実なのでしょう。

僕の心に余裕がなかったから、彼の言葉を信じてあげられなかったのです。

職場の天蓋を開けるときも20分以上触っていた挙句、「開け方がわからねえ」と諦め、その後、同じく初見だった僕が10秒で開けたときの貴方の顔は忘れません。

あなたはきっと、誰よりも不器用だったのです。

こうして他人を信じてあげる余裕のなかった僕は、一人で勝手に疲れていきました。

しかし。今の僕は当時を思い出してこう思うのです。

やっぱ無能だわ、アイツ

ばかたれ

そして僕は真理にたどり着く

それは

「まぁいいや」精神である

何か起きてもへのへのかっぱ

胸がパチパチするほどスパーキング

つまり

大切なのは無の境地

こうして僕は

何事にも動じない精神と

ガチャに課金することへの抵抗を失った

ばかたれ

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